
PHP8 上級/準上級試験の認定模擬問題として、プライム・ストラテジー様のPRIME STUDYが認定されているようです。この模擬問題には解説がありませんので解説をまとめていこうと思います。シリーズ第1回目です。

PHP初級レベルから脱却して中級/上級レベルにいきたい人にピッタリの内容ですね。

今回はPHPのインストールや設定に関する問題となります。試験では環境構築に関する基礎的な知識も問われるため、普段何気なく使っている設定ファイルやインストールオプションについても、しっかりと理解を深めておくことが大切です。
PRIME STUDY認定模擬問題のリンクはこちらです → https://study.prime-strategy.co.jp/
問題文
「PHPをインストールする」にあたっての一般的な注意事項のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
(1)PHPの最新のコードは、公式サイト https://www.php.net/ から、Downloads https://www.php.net/downloads に遷移すると、Changelogの確認を含めて取得できる。
(2)PHPの「最新以外の(古い)コード」は、公式サイトでの提供は全くしていない。そのため、古いバージョンのコードが必要な場合、別途「非公式の外部サイト」からソースコードを入手する必要がある。
(3)ダウンロードできるソースコードの拡張子は「.tar.bz2」「.tar.gz」「.tar.xz」等があるが、解凍すれば中身のコードは同じものである。
(4)Downloads https://www.php.net/downloads にはファイル指紋(sha256)がついているので、ダウンロードしたら、改竄の確認をするとよい。
解説
選択肢1
正しいです。
PHPの公式サイトから最新のコードとChangelogを確認できます。

選択肢2
誤っています。
PHPの公式サイトでは、過去のバージョン(古いコード) も「アーカイブ」として提供されています。このため「古いバージョンのコードを非公式の外部サイトから取得する必要がある」という記述は誤りです。
releasesページで過去のバージョンもダウンロードできます。

選択肢3
正しいです。
異なる圧縮形式(.tar.bz2、.tar.gz、.tar.xz)で提供されていますが、解凍すれば中身の内容は同じものです。
選択肢4
正しいです。
公式サイトではファイル指紋(SHA256)を確認でき、改ざんの有無を検証することができるようになっています。

Windowsユーザであれば、コマンドプロンプトでcertutilコマンドを使うとファイルのハッシュ値を調べることができます。
certutil -hashfile <ファイルパス> [ハッシュアルゴリズム]
ファイルパスはダウンロードしたファイル、ハッシュアルゴリズムは「sha256」を指定しましょう。
正解選択肢
以上より選択肢2が正解となります。
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