Windows 11に標準搭載されている「スニッピングツール(Snipping Tool)」に、新しい録画機能がテスト導入されました。(Windows 11 Insider Preview Canaryビルド 27924)
これまで、録画領域はドラッグで指定する矩形に限られており、柔軟な編集やウィンドウ単位の録画には対応していませんでした。
しかし最新のテスト版「11.2507.14.0」では、“ウィンドウを指定して録画”できる機能が追加。録画範囲の設定が簡単になり、操作性の向上が期待されます。
ただし、現状ではウィンドウを移動したりサイズ変更すると録画範囲が追従しないなど、まだ改善の余地もあります。今回は、そんな新機能のメリットと課題を初心者向けにやさしく解説します。

最新のSnipping Toolに“ウィンドウを指定して録画”する機能が追加されたんですよ。これで録画範囲の指定がずっと簡単になりますね

え、今まで矩形ドラッグするしかなかったの?ウィンドウ単位で録れるようになるってすごく便利になりそう!
そもそもSnipping Toolとは?
Windowsに標準搭載されたスクリーンキャプチャ&録画ツールで、画像キャプチャは従来から、録画機能は2022年から対応。ただ画面録画はまだ完成途上の機能です。
β版では一部AI機能も取り入れられています。以下の記事で触れています。
ウィンドウ指定録画とは?
Snipping Tool最新テスト版(11.2507.14.0)に、“ウィンドウ指定して録画”する新機能が登場しました。従来は録画領域をドラッグして矩形を手動指定する方式のみでしたが、これからは特定のアプリウィンドウを選ぶだけで録画が開始可能に。作業効率が上がり、初心者にもやさしい仕様変更です。
従来方式の不便さ
従来は以下のような仕様でした。
- ドラッグ操作で録画範囲を決める必要あり
- 録画領域の位置やサイズを後から調整できない
- 複数ウィンドウを並べて録画するのが手間
新機能の操作方法
一方で、新バージョンでは、以下の流れでウィンドウ単位の録画が可能です。
- Snipping Toolを起動し、録画モードに切り替え
- 録画領域の選択で“ウィンドウを指定”オプションを選ぶ
- 録画したいアプリのウィンドウをクリック
- 指定したウィンドウだけが録画対象に

すごい!手動で矩形を選ぶ必要がなくなるため、デスクトップの余計な要素が映り込まず、キャプチャ後のトリミングも不要になるってことですね
こんな注意点も!
ただし、現時点ではまだいくつか注意点もありますので、しっかり押さえたうえで使いましょう。
- ウィンドウを移動・リサイズしても録画範囲が追随しない(初期範囲に固定)
- テスト版機能のため、安定性や完成度にはまだ改善の余地あり
今後の期待と改善ポイント
今後は以下のような機能強化が期待できそうです。
- ウィンドウ移動・サイズ変更に追随する「動的録画範囲」
- 音声録音対応(まだ未対応)
- UIでの録画範囲調整機能
- 安定性向上と正式版への実装
現状の制限もありますが、正式版リリース時にはユーザー目線で使いやすく改善される可能性が大いに期待できます。
まとめ
今回テスト導入された「ウィンドウ指定録画」機能は、Snipping Toolがより簡便になった第一歩です。
矩形指定だけでなくウィンドウ単位の録画が可能になったことで、特に初心者や普段使いのユーザーにとって魅力的なアップデートといえるでしょう。
ただし、ウィンドウの移動や拡大・縮小に対応していない点など、まだ改善すべき点も残されています。今後のアップデートで、より柔軟で安定した録画体験が提供されることに期待しましょう。

今回のウィンドウ単位録画機能は、操作の進化を感じさせる一歩です。正式リリースまでの改善に期待しつつ、気軽に試してみてくださいね。
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