Windows 11では、デスクトップ上のファイル名を変更すると、意図せずアイコンの位置が移動してしまう挙動があります。この問題は24H2の最新バージョンでも改善していません。
真ん中に置いたアイコンが、名前の変更時にシュッとどこかへ飛んでいくような…そんな経験はありませんか?
この記事では、その現象の内容と原因、そして改善方法を初心者の方にもわかりやすく解説します。設定の切り替えによって簡単に対応できるので、ストレスなく作業環境を整えたい方はぜひご一読ください。

実はこれは「最近開いた項目」機能による挙動なので、オン/オフの設定切り替えで解消できます。ただしデスクトップの安定性を保つには設定の理解が必須ですよ

デスクトップのアイコンが勝手に動くのは怖いです…。どうしてそんなことになるんですか?設定を変えれば元に戻るんですね!
Windows 11で起きるアイコン位置が変わる現象とは?
Windows 11では、デスクトップ上に配置したファイルの名前を変更するだけでアイコンが勝手に移動する現象が報告されています。
特にアイコンを中央あたりに配置しておくと、名前変更時にその位置からずれてしまい、思わぬ混乱を招くこともあります 。
どういうときに動いてしまう?
たとえば中央付近にアイコンを置いてから名前を変更すると…

高速に動くように位置が移動してしまいます。

原因は? デスクトップ機能の仕様
この現象の原因は、Windows の「最近開いた項目をスタート、ジャンプリスト、ファイルエクスプローラーに表示する」機能にあります。
この機能が有効な場合、新たに作成したファイルやアイコンの状態をログとして管理し、それが影響となってアイコンの自動整列や移動が起こることがあります 。
改善方法は「設定」から
設定方法
- 「設定]」を開きます。
- 「個人用設定」 → 「スタート」 に移動します。
- 「最近開いた項目をスタート、ジャンプリスト、ファイルエクスプローラーに表示する」を オフにします。


この設定をオフにすると、「最近開いた項目」機能自体が使えなくなる点に注意しましょう
【注意点】オンに戻すと…
- 一度「最近開いた項目」をオフ→オンに戻すことで、既存のデスクトップ配置アイコンについては再び名前変更しても動かなくなる仕様です 。
- ただし、新たに配置したファイルや追加したアイコンについては、名前変更時に再度動くことがあるため、設定を再度切り替える必要があります。
メリット・デメリットのまとめ
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
「最近開いた項目」をオフ | ファイル名変更時にアイコンが動かなくなる(安定) | 最近使ったファイルリストやジャンプリストなどが非表示に |
オンに戻す | UI機能(スタート・ジャンプリスト等)が復活 | 新規配置ファイルで再びアイコンが動く可能性あり |
よくある疑問と回答

Q: この設定をずっとオフのままで問題ありませんか?

A: ファイルを頻繁に開く方でも、最近使った項目があまり必要ないなら問題なく使用可能です。

Q: アイコンが動かないように固定する別の方法は?

A: 現時点では仕様としてこの機能に依存するため、他の明確な回避策はありません。
そもそも「最近開いた項目」とは?
「最近開いた項目」とは
- Windows が最近ユーザーが開いたファイルやアプリ、フォルダーなどの履歴を保存し、スタートメニューや、右クリックのジャンプリスト、ファイルエクスプローラーのクイックアクセスなどで表示する便利機能です。
- ただしこの履歴管理によって、デスクトップ上でのアイコン位置に影響を与える場合があります。
まとめ
Windows 11でファイル名変更時にアイコンが動く不具合は、「最近開いた項目」の設定が原因でした。設定 → 個人用設定 → スタートで該当機能を オフにすると、アイコンの自動移動を抑制可能です。
オンに戻す場合、既存アイコンは安定しますが、新規配置アイコンには再発リスクがあるようです。

「最近開いた項目」機能自体の利便性とのバランスで設定を選ぶのがポイントです。
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