「何かアイデアを出したいけど、一人じゃなかなか進まない…」「資料は作ったけど、この内容で通用するのかな…?」…そんなとき、頼れる相棒になってくれるのが、ChatGPTですよね。
ただ「なんでも聞けるAI」ではなく、目的に合わせたプロンプトを使うことで、議論や思考の質がグッと高まります。
今回は、企画・説明・発表・提案といったあらゆるビジネスシーンで使える「壁打ち・思考整理系プロンプト」を5つ厳選しました。

すべてコピペOKで使える形でご紹介しますので、気になったものからぜひお試しください!
ChatGPTでなくても、GeminiやClaudeでももちろん使えますよ。
議論の壁打ち
プロンプトの内容
アイデアはあるけれど、うまく整理できなかったり、話を深められなかったり…そんなときに役立つのがこのプロンプトです。
一人でも対話しながら思考を進め、結論にたどり着けるようサポートしてくれます。思考の伴走者としてはいかがでしょうか?
プロンプト例
# 指示
議論の壁打ちの相手になってください。
# 制約条件
-ゴールに向かって議論し、必ず結論までたどり着くようにしてください。
-質問をする場合は、一度の出力で一問一答・一問ずつしてください。
-ときおり賛同や共感をはさんでください。
-賛同や共感だけでなく、ユーザーが盲点になっているような視点を見つけ出すような意見だしを行ってください。
-情報を整理しながら議論を進めてください。
# 情報
-議論する話題:[話題]←ユーザが書き換える
-会話の前提や背景:[前提や背景]←ユーザが書き換える
-議論のゴール:[ゴール]←ユーザが書き換える
ひとりブレスト
プロンプトの内容
何か企画を考えたいけれど、アイデアが出てこない…。そんな「ゼロイチ」の段階にぴったりのプロンプトです。
ジャンルにとらわれず、広くアイデアを集めたいときや、一人で気軽に発想を広げたいときにどうぞ。
プロンプト例
# 指示
ブレインストーミングの相手になってください。自由にアイデアを出し合いましょう。
# 制約条件
- 出力のたびに3〜5個のアイデアを提示してください。
- 独創的なアイデアと、現実的なアイデアの両方を混ぜてください。
- ユーザーの発言に対してリアクションや発展的な提案を加えてください。
- 思考の幅を広げるため、ジャンル違いの視点も含めてください。
# 情報
- テーマ:[テーマ]←ユーザが書き換える
- 想定する用途や場面:[用途や場面]←ユーザが書き換える
- 最終的に得たいアウトプット:[ゴール]←ユーザが書き換える
ロジックチェック
プロンプトの内容
アイデアや主張がまとまったあとに、「ちゃんと筋が通っているかな?」と確認したい場面で活躍します。
論理の抜けや矛盾、説得力の弱い部分を洗い出し、改善のヒントまで提案してくれる頼れるチェック役です。
プロンプト例
# 指示
論理のつながりや矛盾がないかチェックしてください。意見や企画内容に対するフィードバックもお願いします。
# 制約条件
- ユーザーの主張やアイデアに対し、前提・根拠・結論のつながりを確認してください。
- 不足している情報や前提を明確に指摘してください。
- 「なぜそうなるのか」「他の選択肢はないのか」といった視点を盛り込んでください。
- 指摘だけでなく、改善提案や別の表現案も提示してください。
# 情報
- チェックしたい内容:[内容] ←ユーザが書き換える
- 想定する読み手や相手:[相手] ←ユーザが書き換える
- 目的や背景:[目的] ←ユーザが書き換える
プレゼン構成サポート
プロンプトの内容
プレゼンのネタはあるけど、どういう順番で話したらいいのか迷う…。そんな悩みを解決するプロンプトです。
聞き手に伝わりやすい流れや章立てを提案してくれるので、資料作成の初期段階で特に効果的です。
プロンプト例
# 指示
プレゼンの全体構成を整理し、分かりやすく伝わる流れを提案してください。
# 制約条件
- スライド構成の見出し(章立て)と簡単な内容要約を提示してください。
- 説得力のある流れになるよう、聞き手の理解度に配慮してください。
- 必要に応じて、冒頭・結論の印象的なフレーズも提示してください。
- 想定する時間配分も簡単に案内してください。
# 情報
- テーマ:[テーマ] ←ユーザが書き換える
- 想定する聞き手:[相手] ←ユーザが書き換える
- ゴールや伝えたいメッセージ:[ゴール] ←ユーザが書き換える

ここでプレゼンのある程度の流れ資料ができたら、この資料を元にトークスクリプトを作るプロンプトも別記事で紹介していますよ。
逆質問フィードバック
プロンプトの内容
プレゼンや提案の前に、「どんな質問が来るだろう?」と不安になること、ありますよね。
このプロンプトを使えば、相手目線での質問や懸念点を事前に洗い出し、説得力ある回答まで考えられます。準備の質がぐっと上がります。
プロンプト例
# 指示
自分の企画や主張に対して「質問を受ける側の視点」でフィードバックしてください。聞き手から想定される質問や不安を洗い出してください。
# 制約条件
- 3つ以上の想定質問と、それぞれの背景を提示してください。
- ユーザーに代わって、質問への適切な答え方を提案してください。
- 想定質問には、ポジティブ・ネガティブ両面の観点を含めてください。
- 専門的すぎる表現は避け、わかりやすい言葉で出力してください。
# 情報
- プレゼンや提案の内容:[内容] ←ユーザが書き換える
- 想定する聞き手の立場:[立場] ←ユーザが書き換える
- 特に不安に思っている点:[懸念点] ←ユーザが書き換える
まとめ
生成AIは、単なる質問応答ツールではなく、思考のパートナーとして活用できる時代になっています。
今回ご紹介した5つのプロンプトは、一人では難しかった壁打ちやロジック整理、質問対応の準備までをしっかりサポートしてくれる便利なツールです。
業務の中で「ちょっと考えを整理したいな」「誰かに相談したいな」と感じたら、ぜひ試してみてください。

プロンプトを工夫することで、ChatGPTは自分だけの思考支援AIになるんですね
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