【Windows＋XAMPP環境】MySQLを爆速化する超簡単設定

Windows+XAMPP環境のパフォーマンスが「なんか遅い」理由

Windows環境（特にVistaや7）では、localhost の名前解決にDNSルックアップが関わっていて、その影響でMySQLへの接続が遅くなることがあります。

XAMPPをインストールしたままの状態では、この問題が見逃されがちです。

Windows+XAMPP環境でMySQL接続を爆速化する方法

hostsファイルを編集して接続速度を改善しよう

C:\Windows\System32\drivers\etc\配下にあるhostsというファイルをテキストエディタで開きます。

このとき、そのまま生のファイルを開くと下記のようなメッセージが出て編集することができません。

ということでこのhostsファイルを一旦デスクトップなどにコピーして、そちらを編集することにします。編集内容は下記の通りです。

# localhost name resolution is handled within DNS itself.
#127.0.0.1 localhost
#::1 localhost

↓↓↓↓↓

# localhost name resolution is handled within DNS itself.
127.0.0.1 localhost
#::1 localhost

たったこれだけ。

２行目「127.0.0.1…..」の行のコメントアウト＃を削除しただけです。

そのまま保存し、C:\Windows\System32\drivers\etc\配下のhostsに上書きコピーしましょう。（権限がどうこうきいてきますが、かまわず上書きコピーです。）

Apacheを停止する必要はなく、そのまま再試行可能です。

この状態で、これまで遅かったWebシステムの特に重いページ（重めのSQLを何個か実行している）を表示させてみると….なんということでしょう。

変更前と変更後を表示速度の比較結果は下記の通りです。

２秒以上も速くなってしまいました。

なぜこれだけで高速化するのか？

Windowsでは、localhost の解決にIPv6とIPv4の順序が関わっており、デフォルト設定ではIPv6が優先され、それに失敗した場合IPv4に切り替わる挙動になりがちです。この無駄な切り替え処理が、ローカル接続の遅さの原因となります。hosts ファイルでIPv4の解決を明記することで、このロスをカットできます。

まとめ

ほんの数文字の編集で、体感速度に違いが出るって嬉しいですよね。XAMPPやローカル環境で開発している方には特におすすめです。

この方法を知っておくことで、イライラが減り、開発効率もアップします。もちろん、これはごく一部の環境での最適化なので、プロダクション環境ではさらなる調整（インデックス最適化や設定チューニング等）が必要です。

ほんの小さな設定変更でも、快適さは劇的に変わります。これで開発がもっと楽になりますね。