いつの間にか我が家の冷蔵庫で「H21」という表示のエラーが出ていて、氷が全く作られない状態になっていました。
ここではパナソニック冷蔵庫でH21エラーが出たときに、自力でできるレベルの対応方法を解説します。
「自力でできる」=やる場合は自己責任でということになりますのでご注意ください
H21エラーとは?大まかな対応方針は?
H21エラーについて調べたところ、パナソニックのサイトによると
H21
自動製氷機の製氷皿をひねる機構に異常が発生し、氷ができなくなっています。点検や部品の交換が必要です。
お買い上げの販売店、またはパナソニック修理ご相談窓口に点検をご依頼ください。
とのこと。
もう少し調べてみるとみると以下のことがわかりました。
- 製氷ユニットの中にあるアイスメカという部品の交換で治る可能性が高い。
- 修理をメーカに頼むと2~3万円かかってしまう。
- 部品のみ購入して自前で交換すると部品代にかかる3千円程度だけで済む。
メーカ修理だと少し高くつきそうなので、アイスメカという部品を手にいれて自力で交換するという方法で済ませたいところですね。
ということで、まずはアイスメカを購入することに……。
アイスメカの購入
対象機種の部品がみつからない(つまづきポイント1)
アイスメカ自体は楽天市場などで結構多くの種類が販売されています。
search.rakuten.co.jp
「これならすぐに解決かー」と思いながら、一つ一つ商品ページを開いて「対応機種」を見ていくと、なかなか我が家のものと一致するものが見当たりません。つまづきました。
我が家の冷蔵庫の型番は「NR-F504HPX」です。近い名称のものはあるけど、完全一致するものはとうとう最後まで見つけることができませんでした。
メーカーに問い合わせる
そこでPanasonicにWebフォーム上から問い合わせることにしました。
単刀直入に「自宅の冷蔵庫NR-F504HPXのアイスメカを交換したいので、対応しているアイスメカの品番を知りたい」といった旨のメッセージを送ると、2日後にメーカから以下のメールが届きました。
安全のためお客様ご自身での分解や修理はお控えいただくようご案内しております
加えて「一時的な動作不良の可能性もあるため冷蔵庫の電源リセットをお試しください」との旨も案内してくれました。「電源リセット」のやり方は電源プラグを抜いて7分以上たってから再度プラグを差し込むとのこと。
念のため電源リセットを試してみましたが、やはり改善しませんでした。
部品型番が一致していたらOK
アイスメカ購入については少し諦めムードが漂いつつも、仕事の休み時間なんかに何気なくアイスメカの商品購入サイトを見ていました。
すると、とあるレビューに(どこだったかは失念)、「対象機種に冷蔵庫型番が載っていないとしても、今使っているアイスメカと部品型番(※下記赤枠部分)が一致していたら大丈夫」といった旨の情報を見つけました。
リラックス状態のときに正解にたどりつく……普遍のあるあるですね
さっそくこの型番で検索すると、すぐに見つかったので即注文。
ここまでで結構時間をとってしまいました。
アイスメカ交換作業
数日で物が届く
数日後に無事、物が届きました。小箱です。
それでは早速交換作業に移りましょう。
旧アイスメカの取り外し~新アイスメカの取り付けは、基本的には簡単な内容です。きちんと簡易的なマニュアルもついてきますので、まずはこれをきちんと確認しましょう。
製氷ユニットの取り外し(つまづきポイント2)
作業前に製氷機能を停止させ、冷蔵庫内からドライバーを使って製氷ユニット自体を取り外していきます。ここで外すネジは1本だけです。
ここで一つだけつまづいたのが、冷蔵庫と製氷ユニットをつなぐ白い接続部品(カプラと呼ばれます)の取り外し方です。
冷蔵庫内のよく見えないところで、手を伸ばして取り外す必要があるため、この部品がどうしたら外れるのかをあらかじめ知っておかないと、どんなに力を入れても取り外すのは難しいです。
実際は下記部分を押しながら抜くだけで簡単に抜けてしまいます。
冷蔵庫の奥まったところに腕だけ突っ込んで、どんな形状か把握できてないまま抜くのは難しいです。予備知識大事。
製氷ユニット内のアイスメカの交換
次に、取り外した製氷ユニットから旧アイスメカ(配線付き)を取り外し、新アイスメカ(配線付き)を取り付けていきます。
ここでは詳細説明は省きますが、配線の這わせ方とかもそっくりそのまま真似するように努めましょう。
おすすめの方法は、とりはずす前の状態の旧アイスメカと同じ方向を向かせた状態の新アイスメカを近くに置いておき、製氷ユニットから旧アイスメカ配線を取り外した後、這わせ方など忘れないうちに、新アイスメカを取り付けるという方法です。
余談:アイスメカ自体の自力修理はアリか?
ちなみに「アイスメカ自体を分解し、歯車の嚙み合わせを治すことで製氷機能が改善した」といった主旨のブログも見かけ、わたしも実はアイスメカ購入前にこれを試しました。
結論から先にいうと、分解作業は思いのほか大変なため、あまりおすすめしません。(※アイスメカの型番にもよるかと思いますが)
フタを開けた瞬間におそらく一回抑えつけられていたバネが飛び出してどこかへ飛んでいったり、歯車がずれたりして、元の状態がわからなくなる可能性が高いです。何回か歯車やバネをセットし直したりフタをしめ直したりと小一時間試行錯誤しながら、やっと最後に「あーこういう構造ね!」と頭の中で構造が理解できる感じです。
機構の構造を理解しないと元の状態に戻せなくなる場合もあるのと、内部のグリス(?)で手がべとべとになってちょっと面倒です。
このようなリスクを負ってでも、治るか治らないかわからないということを分かった上でやるならいいと思います。時間がたくさんある人はやるだけやってもいいと思います。
アイスメカ交換後
交換後に必要な作業(つまずきポイント3)
交換作業自体はそこまで難しい作業じゃありませんでしたね。
が、交換後に必要な大事な作業が一つあります。
それは「交換後に電源リセットをすること」です。
わたしの場合、交換後待っても待っても製氷が再開されず、「まさかここまできて別の部分が原因だった!?」と一度は落胆したものです。
でも、念のためメーカさんから教えてもらった上記の「電源リセット」を試してみたところ、翌日にはきちんと製氷が再開されました。
無駄な知識なんてひとつもないんですね